中国4大都市「北上広深(北京・上海・広州・深セン)」の一つ、広東省・広州。日本人にはあまり馴染みのない都市だが、広州市と香港を結ぶ香港高速鉄道が開通し、香港から広州まで50分で行き来できるようになった。
今後、香港・マカオだけでなく、広州も華南の主要観光スポットとして外国人に人気が出てくるだろう。今回はその広州の一番の観光名所とも言える「広州タワー(中国名:广州塔)」を訪れてみた。
広州タワーはどこにある?
広州タワーは2009年9月に竣工で高さは600m。2018年時点で世界で5番目に高い建物となる。地元では「くびれ」という意味の「小蛮腰」の愛称で親しまれている。
場所は新市街と呼ばれる珠江新城の南の対岸に位置し、地下鉄3号線「広州タワー駅」と連結しているため、迷うことはない。
あると便利な一日乗車券
もし観光で広州を訪れるなら、駅構内で購入できる「1日乗車券」が便利だ。
広州の地下鉄の券売機はラッシュ時や大きな駅は非常に混む上に、お札も10ドル以下しか使用できない。「1日乗車券」があれば小銭の用意も不要で、券売機に並ばずとも済む。
「1日乗車券」は専用の券売機で購入でき、最初の改札を通ってから24時間有効。「1日乗車券」の他に「3日乗車券」、Suicaのようなプリペイド式の電子マネー「羊城通」もある。
チケットの購入方法と料金
チケットの購入方法
中国の身分証明書があれば、下記のホームページから購入できるが、外国人は広州タワーで直接チケットを購入するしかない。
広州タワーホームページ
チケット売り場は広州タワーの西側に位置する”West Ticket Office”と東側の”East Ticket Office”の二ヶ所が存在する。
入場料はいくら?
チケットの値段は毎年値上げしており、高さやアトラクションの有無によっても値段が変わってくる。最新情報は、ホームページを確認して欲しい。
2. 450m 屋外展望デッキ&フリーフォール 228元
3. 450m 屋外展望デッキ&観覧車 298元
4. 488m 屋外展望デッキ 398元
広州タワー内部の様子
広州では曇りや雨の日が多いので、せっかく登っても何も見えないということにならないように天気は常にチェックしておこう。
やはりオススメは夜景だ。多少霧がかって遠くが見えなくても、夜景であれば充分楽しめる。夜8時以降であれば、チケット売り場も比較的空いている。
ただし、433mの屋内展望台(150元)だと、窓ガラスや外に柱があったりと、綺麗な写真は撮りずらい。夜景の写真を狙いに行くなら屋外展望デッキの方が良いだろう。
広州タワーからの眺め
次からは広州タワーからの眺めを紹介する。オススメなのは北側にある珠江新城のビル群だ。高層ビルのライトアップが美しい。
広州タワーのライトアップを見るオススメ場所
広州タワーは内部からだけでなく、外からライトアップを見ることでも楽しめる。オススメは下記の3ヶ所からのライトアップだ。広州の治安は良いので、そこまで遅くなければ夜に出歩いても問題はない。
珠江新城
猎德大橋
海心沙公園
最後に
広州は今、香港、マカオ、深センと共に、これらの地域を巨大な経済圏に見立てて連携を深める「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」構想の重要な都市として注目を浴びている。
この地域の人口は約6,900万人と中国の5%にすぎないが、GDPは12%を占める。2025年までに、域内GDPが約310兆円に膨らみ、GDP規模は現在のインドと並ぶとの予想もある程だ。
先日、世界的に有名な旅行ガイドブック「ロンリー・プラネット(Lonely Planet)」の「2019年訪れたい魅力的な都市」に深センが選ばれた。今でこそ、広州は主要な観光スポットが少ないが、今後、「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」構想の重要な都市として多くの観光客が訪れるだろう。
香港、マカオ、深セン、そして、この広州。これらの華南地区の都市の今後に注目したい。
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