香港では毎年3回、大規模な花火が催される。
その3回とは・・・
・年末のカウントダウン(12月31日)
・旧正月・春節(毎年1月下旬から2月初旬頃)
・国慶節(10月1日)
※上記以外にも英国からの香港が中国に返還された日(7月1日)にも花火が打ち上がることもあり。
しかし、世界で最も人口密度が高い都市の一つでもあり、毎年2,800万人の外国人観光客が訪れる香港の花火大会は、混雑具合もかなりのものだ。
事前の下調べなしでは、せっかく香港に来たのに、花火の見える場所の確保に追われ、全く楽しめなかったと言うことになりかねない。
そこで、今回は「香港の打ち上げ花火、どこから見るか」と言うことで、香港の友人達もオススメする花火の鑑賞スポットを人気の7カ所、穴場の3カ所の計10カ所を紹介していく。
香港の花火が見たい!おすすめ場所BEST10!(カウントダウン・旧正月・国慶節)
香港の花火は香港島と九龍半島の間のビクトリアハーバーと呼ばれる湾内で行われる。
香港島と九龍半島、どちらからでも花火を見ることができるがオススメは九龍半島側から見る花火だ。
九龍半島側から見ると香港島の高層ビルの夜景をバックに、花火の美しさがより引き立って見える。
そのため、夜景が綺麗な九龍半島側の方が人気で場所取りが難しく、香港島の方が比較的場所を取りやすい。
また外国人観光客が多い年末のカウントダウン花火が一番混雑し、次に旧正月、国慶節の順での混み具合となっている。
花火を絶好の場所で見たい!人気のおすすめ鑑賞場所
せっかく香港に来たのだから、絶好の場所で花火が見たい!そんな人向けに九龍半島と香港島の人気の花火鑑賞スポットを計7カ所紹介する。
いずれも人気の場所なので、数時間前から場所の確保が必要だが、花火を見るには絶好のスポットだ。
尖沙咀プロムナード(九龍半島側)
混雑度★★★★★
香港の夜景のショー、「シンフォニー・オブ・ライツ(Symphony of Lights)」が行われることで有名な尖沙咀(チムサーチョイ)のプロムナード。
ここが香港の中で、花火を見る一番のベストポイントだ。
赤い枠線で囲んだ場所が花火の鑑賞のおすすめスポットになる。しかし、人気の花火の鑑賞場所だけあって、場所の確保自体、非常に難しい。
特にカウントダウンや旧正月は、数時間前になると尖沙咀プロムナードのある公園内に入ることさえ出来なくなる。
カウントダウンであれば5時間、旧正月であれば3時間以上前に場所取りをする覚悟が必要だ。
目安到着時間:3時間〜5時間前
アクセス:MTR尖沙咀駅 出口Eから徒歩5分
尖沙咀海濱公園(九龍半島側)
混雑度★★★★
九龍半島側の花火鑑賞スポットで、「尖沙咀プロムナード」に次いで二番目に人気なのが、この尖沙咀海濱公園だ。
当日は隣接する道路も通行止めになるため、道まで人が溢れる。年末のカウントダウンの花火であれば、2時間前に到着しておくのがベター。
目安到着時間:2時間〜3時間前
アクセス:
MTR尖東駅 出口P1から徒歩5分
MTR尖沙咀駅から徒歩10分
オーシャンターミナルデッキ(九龍半島側)
混雑度★★★★
香港が誇る巨大なショッピングモール「ハーバーシティー(Harbour City)」。
その「ハーバーシティー(Harbour City)」の一番奥にある駐車場に隣接するのが、2017年オープンの「オーシャンターミナルデッキ(Ocean Terminal Deck)」だ。
まだオープンして、日が浅いので観光客にはあまり知られていないが、地元では夕日の見えるデートスポットでも有名で、休日は多くカップルで賑わっている。
とにかく「ハーバーシティー(Harbour City)」内は広いので、迷わないように予め「オーシャンターミナルデッキ(Ocean Terminal Deck)」の場所をチェックしておこう。
目安到着時間:2時間〜3時間前
アクセス:MTR尖沙咀駅から徒歩15分
金紫荊廣場(香港島側)
混雑度★★★★
香港の夜景でも一際存在感を放つ湾仔のコンベンションセンター前にある公園、金紫荊廣場(英名:Golden Bauhinia Square)。
香港島内では一番人気の花火の鑑賞ポイントだ。しかし、広場自体そこまで大きくないので、2時間前には場所を確保しておきたい。
九龍半島から向かうのであれば、尖沙咀からフェリーを使っていくのが便利だ。
目安到着時間:2時間〜3時間前
アクセス:MTR湾仔駅から徒歩15分
湾仔フェリーターミナルから徒歩5分
添馬公園(香港島側)
混雑度★★★
MTR金鐘駅近くにある海に面した公園である添馬公園(英名:Tamar Park)。大きな公園のため、大晦日のカウントダウンでなければ、1時間前に来ても花火を見る場所は確保できる。良い場所を確保したいのであれば、2時間には到着しておこう。
目安到着時間:1時間〜2時間前
アクセス:MTR金鐘駅から徒歩5分
観覧車・香港摩天輪(香港島側)
混雑度★★★
香港の著名な観光スポットでもある大観覧車・香港摩天輪の前にある広場も花火の鑑賞ポイントとして人気の場所となる。
尖沙咀からはフェリーを使った方が便利。広場の中でもフェリーターミナル9番乗り場付近がおすすめだ。
目安到着時間:1時間〜2時間前
アクセス:MTR中環駅から徒歩10分
中環フェリーターミナルから徒歩5分
ビクトリアピーク(香港島側)
混雑度★★★★
超が付くほど有名な観光スポット・ビクトリアピーク。
そのビクトリアピークにあるルガードロード(盧吉道)も花火鑑賞の人気の場所だ。
打ち上げ場所から距離があるため、花火は小さくしか見えないが、山の上から花火を見下ろす珍しさもあり人も多い。
行き方の詳細は下記に記載しているので要チェック。
香港観光のおすすめ穴場夜景スポットはどこ? vol.2 〜ルガードロード(盧吉道)〜
目安到着時間:3時間前
アクセス:MTR中環駅からバスまたはトラムでビクトリアピークへ。そこから徒歩15分。
場所取り不要!香港花火の穴場鑑賞スポット
ここからは、数十分前に到着していれば、充分花火が見える場所を確保できる穴場のスポットを3カ所紹介する。
上記で紹介したものと比較すると見やすさでは劣るが、場所取りのために時間を使いたくない人にはぴったりの鑑賞スポットと言える。
幺地道花園(九龍半島側)
混雑度★★
インターコンチネンタル・グランドスタンフォード香港の隣にある広場である幺地道花園(英名:Mody Road Garden)。
尖沙咀海濱公園から東へ5分ほど進み、海沿いの道から橋を渡った所にある。
それなりに混雑しているが、カウントダウン花火の時でさえ30〜40分前に到着していれば、充分花火の鑑賞場所は確保できる穴場のスポットだ。
目安到着時間:30分前
アクセス:
MTR尖東駅 出口P1から徒歩5分
MTR尖沙咀駅から徒歩10分
紅磡海濱花園(九龍半島側)
混雑度★★
紅磡(ホンハム)プロムナードとも呼ばれる紅磡フェリー乗り場に隣接する公園。
香港島に滞在するなら北角(ノースポイント)からフェリーで向かうのが便利だ。
花火の打ち上げ場所から距離はあるが、打ち上げ開始15分前に着いても充分場所の確保ができる穴場のスポットと言える。
目安到着時間:15分前
アクセス:
北角フェリー乗り場からフェリーで15分
MTR黃埔駅より徒歩10分
MTR紅磡駅より徒歩15分
西九龍駅前広場(九龍半島側)
混雑度★
18年にオープンしたばかりの高速鉄道・西九龍駅前にある広場。MTR九龍駅や柯士甸(オースティン)駅からも連絡通路を使って行くことが出来る。
今まで紹介した場所と比較すると花火の打ち上げ場所から距離があるのと、建物で花火の全容が見えない所が欠点となる。
しかし、人が少ないため、花火の開始時間に行っても場所が取れるのが大きなメリットだ。
目安到着時間:5分前
アクセス:
西九龍駅 徒歩1分
MTR九龍駅 徒歩7分
MTR柯士甸 出口D2 徒歩5分
穴場のスポットと言われるマルコポーロホテルは?
インターネットで検索すると多く人が言及しているのがマルコポーロホテルの駐車場。
マルコポーロホテルの6階の屋上駐車場が花火鑑賞用に開放されており、多くの日本人のブログで、花火の穴場のスポットとして紹介されている。
しかし、宿泊者以外の人がその駐車場に行くには、運によるところも多い。
ロビーでホテルの従業員が立っていて、部屋のカードキーをチェックしていることもあり、宿泊者以外は入れないということもある。花火開始時刻より数時間前に行けばチェックは免れる傾向にある様だ。
いずれにせよ、運やその時のホテルの対応によるので当ブログではおすすめ場所としては紹介しない。
アクセス:
MTR尖沙咀駅より徒歩12分
最後に
香港の花火は上記に紹介した以外にも、インターコンチネンタルやペニンシュラなどのホテル、船のツアー、高層展望台のスカイ100など鑑賞できる方法は他にもたくさんある。
しかし、香港のカウントダウンや旧正月の時期はホテルの値段も高騰し、予約も大変取りずらい。
上記にあげた花火の鑑賞スポットは無料だが、確かに混雑して、数時間前に並んで場所を取る必要がある。
しかし、そこは気さくな香港人。
花火を待っている間に話しかけられて、仲良くなることもあるかもしれない。
この様な出会いも旅の1つの醍醐味だろう。当記事がそんな旅のほんのちょっとでも役に立てれば嬉しい。
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