好かれているという実感が欲しくて、つい相手を試すような事を言ってしまう。
どうやら、これは全世界の女子、共通の悩みの様だ。
今回はお隣の中国で、そんな悩める女子達の間で流行っている、ある「サービス」を紹介する。
何を隠そう、自分もこの「サービス」で彼女から気持ちを確かめられてしまったのだ。。。
中国版Lineで繰り広げられるハニートラップ
簡単に言うとその「サービス」とは、彼氏の(中国版Lineである)「WeChat」に、別の女性からコンタクトを取って、様々な誘惑を仕掛けると言うもの。
まさに彼氏の気持ちを確かめる「ハニートラップ」と言う訳だ。
このサービスは男友测试(ボーイフレンドテスト)と一般的に呼ばれ、中国のオンラインショップ淘宝网(タオバオ)などで見ることができる。
期間やサービス内容によって値段は変わり、1日300円程で利用できるところが多い。
そして、下記が男友测试(ボーイフレンドテスト)のサービスの簡単な流れになる。
2.仕掛け人が、提供された情報を元に、彼氏にコンタクト。
3.そのチャット履歴を依頼主である彼女に共有。
もちろん、いきなりチャットを送っても怪しまれてしまうので、「元彼の電話番号で検索したら、あなたが出てきた」等々、最もらしいことを言って会話をスタートするのが一般的らしい。
このサービスを初めて知ったのは、彼女(上海出身)と電話で会話している時だった。この時は、そんなものに引っかかる男がいるのかと思っていたが、後に自分が試される側になるとは思いもしなかった。
ハニートラップの餌食に!?実際に彼女がサービスを使って来た!
実際、自分もこのサービスを利用した彼女に気持ちを確かめられた経験がある。
ちょっとしたことで喧嘩をして、お互いの気持ちが少しすれ違っていた時期だ。そんな時に、自分のWe Chat(中国版Line)に以下の様なメッセージが来た。
「早晨 (ジョウサン)」とは、広東語で「おはよう」と言う意味で、普通語の「你好」に相当する。
プロフィール写真は、Photoshop(フォトショ)で加工した様なもので(中国あるある)、彼女の出身地は、上海と北京の中間に位置する江蘇省徐州市となっていた。
江蘇省出身の女の子が香港の方言を喋ると言うのは、日本で言うと津軽出身の女の子が沖縄の方言を喋るのと等しい。
不自然な加工写真と言い、自分が香港に住んでいると言う情報も与えていないのに、広東語で話しかけてくる時点で怪しさ満点の女の子。
とりあえず、挨拶だけしてみるジョニー。
(わからない。。。)
(あなたの電話番号が登録してあって、友達リストにあったから加えてみたの)
言い訳からして、下手な仕掛け人。香港と中国は携帯の番号の桁数が違い、偶然登録しているというのは中々ない。
とりあえず、無視をしていると・・・
(何しているの?)
(今日、何食べた?)
(今日は憂鬱な気分・・・)
次々と送られてくるメッセージ。
その日の夜まで、既読スルーをしていると業を煮やした彼女からメッセージが。
案の定、男友测试(ボーイフレンドテスト)を彼女が冗談半分で利用していたのだ。どうやら、1日だけのお試し期間の契約だったため、自分が既読スルーし続けたことで、大した成果も得られず終わってしまった様だ。
試されたことには少々納得がいかないものの、中国の若い人達の間で流行っているサービスを身を以て体感できたのは、有意義な経験だったとしよう。
最後に
このサービスの利用者のレビューを見ると概ね好評の様だ。
しかし、このサービス自体のクオリティーは低いし、中国全土で有名になってしまった。
そこで「こんなものに騙される中国人男子は本当にいるのか?」という疑問が生じてくる。
中国人男子は優しい。彼女の気持ちを慮って、黙って試されてあげているというのが正直な所だろう。
自分のチャット履歴を彼女に共有されることを知ってて、誘惑を仕掛けてくる相手を華麗にかわして、彼女を喜ばす。
もし同様のサービスが日本にあったらどうなるだろうか? 実に興味深いところだ。
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