先日、香港人の妻がこんなことを言い出した。
そこで半分冗談で、
と言うと妻は、
と言ってきたのだ。
確かに日本の女性の中には・・・
というような女性は一定数確実に存在する。
こんな風に声高に叫ばなくても、デートや食事で奢って欲しいという本音を持っている女性も多いだろう。
別にそれが悪いという訳ではなく、男がデートや食事で奢るというのは、マナーとまでは言わないまでもごく自然なことだと思っていた。
海外の割り勘事情を検索すると、日本のWebメディア等では必ず、
と言われることが多い。※ライターは、ほぼ100%女性
しかし、妻の一言で、海外では日本で言われている通り「男性がデート代や食事代を負担する」ものではないのではないかと思ったのだ。
そこで今回は海外の割り勘事情について、考察していこうと思う。
海外の割り勘事情(男性側の主張)
日本語のメディアでは、「海外では男性がデート代や食事代を負担する」と言って海外の男性を持ち上げるのをしばし見かける。
果たして本当にそうだろうか?
2年間の世界の旅と5年間の海外生活でたくさんの国の人々と交流してきたが、正直そのような印象は全くない。
以前にも紹介した、自分の海外の友人達は下記のように述べている。
「男性側がデート代や食事代を全て負担する」という考え方は、国や地域と言うより、個人や世代によるところが大きいと感じる。
そして、どの国にも言えるのは、女性の社会進出が増えた現在、デートにおける金銭負担は「男性が奢る」から「割り勘」へとシフトして来ていると言うことだ。
では、海外の女性はどのように考えているのだろうか?。
海外の割り勘事情(女性側の主張)
自分が以前、交際していた台湾出身の女性は、会計時にお金を出そうとすると・・・
と断固拒否。
同じく元カノである上海出身の女性は・・・
と会計を交互に払うことを求めてきた。
※関西弁なのは日本のバラエティ番組「月曜から夜更かし」を見て日本語を勉強したため。
しかし、同じく30代と40代の上海と台湾出身の友人(♂)曰く・・・
と言うから、やはりアジア圏でのデートにおける割り勘、または男女で交互に負担する文化はここ10年ほどで現れたものといっていいだろう。
では欧米はどうだろうか? 英国出身の友人に日本では・・・
と紹介されていることを告げると・・・
と失笑されてしまった。
どうやら、デートにおける割り勘や男女で交互に負担するというのは、男女平等の意識や女性の社会進出が進んだ欧米各国でも同じような流れがあるようだ。
なぜ日本人女性は割り勘を求めるのか?
日本では昭和の時代から・・・
と言った声を頻繁に聞く。
もちろん、若い世代でも例外ではない。
ここまで思っていなくても、前述のアジアの女性達のように・・・
と堂々と言える女性が日本にいるだろうか?
少なくとも自分は知らない。
割り勘で対等な立場を求める様になった海外の女性と男が払うのを良しとする日本の女性。
この両者の違いは一体何であろうか?
それを指し示すエピソードがある。
妻の誕生日が近づいたある日に・・・
と質問すると・・・
と言い出したのだ。
財布もバッグも自分で買える。
そう。海外の女性達は、自分の欲しいものは自分で買えるのである。
つまり、デートにおける割り勘や男女で交互に負担することを厭わない海外の女性達は、自分の食べたものくらい自分で払える経済力があるのだ。
もちろん、以前は働くことが結婚までの腰掛けだった日本の女性も共働きが増え、働くことが当たり前となってきている。
しかし、海外の女性達と一点だけ違うところがある。
それは稼げる金額が、決して多くはないと言うことだ。
以下はOECD主要国の男女の賃金格差を示したデータになる。
OECD主要国の欧米各国と比較して、ずば抜けて日本の男女の賃金格差は高い。
では、アジアの中ではどうだろうか?
以下は、Mckinseyがまとめたアジア各国の男女間の就業率や賃金、管理職の割合などの格差を示すデータの一部抜粋だ。
アジアのトップの先進国を自認する日本は、下から数えた方が早い。
カースト制度と呼ばれる伝統的な身分制度が、なお存在し続けるインド、ネパール、バングラデシュ 、スリランカと同水準である。
つまり、日本の女性は(男性と比較して相対的に)お金がないのだ。
食事やデートで男性に奢って欲しい女性の主張に、しばしこういうものがある。
しかし、これは建前で、本音はデート代を払えるだけの経済力がないのである。
日本の労働環境が女性の貧困を呼ぶ
こう声高に叫ぶ日本人女性の多くは、懐事情が寂しい。
日本の男女の高い賃金格差の理由は・・・
・出産による女性の高い離職率(不十分な産休・産休制度)
・女性は昇進を阻むガラスの天井(女性管理職の少なさ)
などがよく挙げられ、企業の意識や制度を問題にする声が多い。
もちろん、それは間違いない。
だが、日本の男女の高い賃金格差のもう1つの理由に「女性側の意識」の問題もあるのではないだろうか?
未だ日本の女性の間では・・・
と言った声をよく聞く。
これらの声は、男女の賃金格差から来る不満ではなく、一言で言えば・・・
と言う本音が見え隠れしている。
なぜ日本の女性は働きたくないのか?
ではなぜ、こんなにも日本の女性は働きたくないのだろうか?
それは、日本の労働環境の劣悪さに原因がある。
・名ばかりの有給制度
・参加を強制させられる飲み会と言う名のオジサンのご機嫌取り
・交通機関の遅延や悪天候でも強要される定時出社
・残業時間の多さが賞賛される評価制度
・お客様は神様という信仰に基づいた価格に見合わない過剰なサービスの要求
・根拠のない新卒信仰
・世界から見たら驚きの転職回数や性別、年齢を限定した差別採用
・印籠のように掲げられる『社会人とは〜』と言う洗脳教育
「憂鬱じゃなければ、仕事じゃない」と言う本が流行ったように、「苦労は買ってでもしろ」と言った時代錯誤の価値観の上で成り立っている日本の労働環境は、若い20代、30代にとっては苦行でしかない。
そうした若い人たちが、中間管理職になった時、物事の本質を考えるのが苦手な日本人特有の思考法で・・・
というループを日本の企業はもう何十年も繰り返している。
だからこそ、日本人女性は、そんな終わりの見えない日本の劣悪な労働環境から逃げるために、相手に年収を求めたり、夫について行く専業主婦が「駐妻」としてステータスになったりするのだ。
先日、日本の大手総合商社・丸紅が総合職の半数近くを女性にするという計画を発表した。
しかしながら、総合職の半数近くを女性にする計画を立てても、優秀な女性を取ることは難しいだろう。
なぜなら、日本の女性は働きたくないからだ。
女性の数を半数にするのではなく、変えるべきは時代錯誤の価値観の上で成り立っている日本の労働環境だ。
誰もが働きたくなる職場にするのが最優先課題なのに、その本質が全く見えていない日本の企業たち。
話を元に戻すと、日本人女性が割り勘を嫌う理由。
それは・・・
というのが一連の流れが本質的な理由なのだ。
10年ほど前まで、ここ香港も日本と同じ様な状態で
といった人が多かった。
しかし、女性が個人で稼げる様になった今は・・・
と意識が変化しているらしい。
日本人女性が稼げるようになって、このように言うことができる日はいつになるだろうか?
本当その通りです。
女性もそうですが、まずそもそもの男性の長時間労働に依存している労働環境を変えるのが必要で、女性の精神的な自立も必要です。
ちなみに、私は女性で上場企業で経験がありますが、女性社員だけ残業禁止というルールもあり、不思議というか違和感もありました。
ただ、奢る奢らないに関しては、多く食べる人は男女関係なくキチンと自分の分は出して欲しいですね。
自分より大酒飲みや大食漢の男性と割り勘はあり得ないし、女同士でも車を出してもらったお礼としてこちらが多く出しても、感謝を見せずに、やったー!得した!みたいな態度をとる人が多いです。だから、奢る奢らないは収入が多いか少ないかも関係はあるとは思うんですが、それだけ稼げなくなっている日本という国状況を理解すること、また、その人の人間性や思いやりですよね。
奢る、奢られるってすぐに男女平等だの、ファミニストだのそっち方向に話を持っていこうとする人たちが多いけど。結構的が外れてるよね。
自分が奢られたくない理由は単純に、自分が食べた食事に意見が言えなくなるのが嫌だから。店で注文する時も、支払う相手の好みを考えたりしなきゃいけないし、量だって気遣うし、面倒くさい。しかも万が一マズくても、相手を責めてるようで言えないし、万が一帰ってからお腹を壊しても、「貴方が奢ってくれたあれのせいで下痢になった」なんて言えないじゃん。自分が支払えば自由に言える。食事に他人の思考を考慮するなんて面倒なことをするぐらいなら、金払った方がずっと楽。
男女平等だのと言う人って、男女の前にそういう人間的思考があるんだっていう想像は全くないのかしらね?ビックリだよ。
統計上、欧米では7割から8割近く男性がデート費用を払ってるみたいです。
あと、他の先進国でも若年層では女性との年収格差が100万ほど違います。
永久に奢るわけではないんだから、多めに支払ってほしいと思いました。
永久に奢るパターンが多いでしょ。結婚しても男性の金で生きていく男性が多数だから
>>男性の金で生きていく男性が多数だから
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