自分は大学卒業後、東京で一人暮らしを始めてからテレビをほとんど見ていない。
その理由は・・・
・・・という意識高い系の理由ではなく、ただ単に会社が激務でテレビ見る時間の余裕がなかったからだ。
しかし、海外で暮らす様になって様々な人と付き合う中で、1つのある事実に気が付く。
それは海外の優秀な人達も、テレビを全く見ないのだ。
自分の場合は、ただ単に会社が激務で忙しかったからという理由だが、海外の優秀な人達は違う理由でテレビを見ない。
なぜ彼らはテレビを見ないのだろうか?
それはテレビを見ないことは、自己に多くのメリットをもたらすからだ。
では、テレビを見ないことで得られるメリットとは何であろうか?
今回は自分が海外の優秀な人と付き合う中で感じた、テレビを見ないことによって得られるメリットについて語っていこうと思う。
目次
優秀な人はテレビを見ない?テレビを見ない5つのメリット
アメリカの調査会社ニールセンによると「低収入層ほどテレビの視聴時間が長い」ことがわかっている。
しかし、スマートフォンでのアプリやWebサイト閲覧の利用時間では、収入による差はないらしい。
どうしてこの様なことが起こるのだろうか?
それは優秀な人はテレビを見ないことで、得られるメリットを知っているからだ。
そのメリットとは何か?
それは大きく分けて5つある。
次からその5つを順に紹介していこう。
主体性が身に付く
自分の母親や祖母は、完全なテレビ世代だ。
毎日多くの時間をテレビに費やし、ほとんどの情報をテレビから仕入れる。
そのため、「○○が体に良い」という情報をテレビで仕入れると・・・
そう言って夕食の献立にしたりする。
しかし実際、ネットやSNSで複数の情報を吟味すると、「科学的な根拠はなかった」というオチはよくあることだった。
この様にテレビを見るということは、「テレビ局に都合がいい様に編集された情報」を一方的に受け取る行為なので、どうしても主体的に情報を取りに行くという姿勢に欠けてしまう。
一方的に受け取った情報をそのまま真に受けるということは・・・
と言って自分で考える事を放棄して、株を買うくらい浅はかだし、
と言われ、そのビジネスモデルを吟味する事なく始めてしまうくらいの愚かな事だ。
またテレビのニュース番組は、殺人事件など8割はネガティブなもので占められると言われる。
知らなくても良いネガティブな情報を一方的に受け取るのは、精神衛生上も良くない。
もちろん、テレビだけでなく、情報の多くには発信者の都合の良いバイアスがかかっているのは否定できない。
しかし、主体的に情報を取りに行く習慣があれば、どの情報にどんなバイアスがかかっているかの判断力が磨かれる。
「悪口を言った人ではなく、伝えてきた人に気を付けろ」という言葉があるが、これは至極の名言だ。
必要な情報は、主体的に自分で取りに行く。
そして、その真偽を見分けるために知性を身につける。
テレビには、その「主体性」と「知性」は身に付きづらいのである。
自分の頭で考える習慣が身に付く
ここ香港で若い世代を中心に、反中国運動が盛んに行われているのは、多くの人が知っているだろう。
では何故、若い世代が中心なのか?
その理由の1つにテレビの存在がある。
日本と同じく、多くの香港の中高年世代は、日々の情報をテレビから受け取っている。
しかし、香港のテレビ番組は中国政府を批判できる環境になく、また中国資本のテレビ局も多いので中国政府を称える内容が多い。
そのため、日々中国政府を称える内容をインプットされている中高年世代は親中派に、海外も含めてネットを通じて様々な手段で情報を得られる若者世代がアンチ中国にと、世代間の分断を生み出しているのだ。
また、北京に住む友人は中国国内のニュースに加え、ネットで台湾とアメリカのニュースを同時に見ていると言う。
その理由は・・・
・・・だそうだ。
これらは何も中国や香港に限った話ではない。
日本に住んでいた頃、マクドナルドに異物が混入していたことが世間を賑わせたことがあった。
そのニュースを聞いて、大学の友人は・・・
と叫んでいた。
その時の自分は、日本の有名大学出身でもこれなのだから、日本の将来は危ういと本気で思ったほどだ。
人がオペレーションする以上、飲食店での異物の混入は避けられない。それが店舗数が多いマクドナルドなら尚更だ。
しかしマスコミにとって、マクドナルドというブランドがミスを犯すというのは視聴率を稼ぐ格好のネタになる。
異物混入というニュースを大々的に報道し、消費者の不安を煽り、視聴率を集め、お金を稼ぐ。
だが、冒頭の香港の若者や北京の友人の様に、利害関係の薄い別のメディアや海外のニュースと常日頃から主体的に比較して、自分で考える習慣を身につけていれば誰も相手にしないはずなのだ。
時間を節約できる
「人生は時間の使い方で決まる」とよく言われる。
その時間の使い方は、いかに主体的に自分でコントロールできるかが重要だ。
例えば、会社や学校から帰宅し、テレビでニュース番組を見るとしよう。
ニュース番組には、今日あった様々な出来事が放送される。
政治、経済、スポーツ、芸能、事件。
しかし、自分にとって本当に必要な情報とはなんであろうか?
情報とは、自分の実生活を豊かにするための知恵や知識、思考を身に付けるための糧だ。
芸能人の不倫など、本当に自分の実生活に必要な情報だろうか?
自分の香港人の妻は、日本のアニメやドラマが大好きだ。
しかし、彼女は外資系の会計事務所に勤めており、多忙のためフリーな時間が少ない。
そのため、日本のアニメやドラマを見るときはテレビではなく、ネットを使い、さらに速度を2倍にして見ているのだ。
さらに・・・
と言ってスキップすることもしばしば。
こうして1クール10回前後のドラマを4〜5時間で見終えてしまう。
この様に妻は、主体的に自分で時間をコントロールしているのだ。
妻もテレビを見ない。
その理由はテレビでは、自分で時間をコントロール出来ないからなのだ。
お金を節約できる
テレビを見ないということは、時間だけでなくお金も節約ができる。
テレビを買うとなると50インチ程のもので10万円、スペックによっては20万〜30万ほどするものも存在する。
内閣府の消費動向調査で、テレビの買い替えは平均して「9.3年」となっている。
仮に大学を卒業して、22歳で1人暮らしをしたとしよう。
日本人の平均寿命は男性が81.25歳、女性が87.32歳なので、85歳まで生きると仮定すれば、一生のうちテレビ購入にかけるお金は70万円以上となる。
これにNHKの受信料(月額1,300円と仮定)などを加味すると、テレビの維持コストに最低でも170万円以上をかけている計算になる。※インフレ率は無視
これを高いか安いか、どちらと判断するのは人それぞれだが、YoutubeやSNS等、余暇の時間に割くものが多様化している現代でテレビの視聴時間は確実に減っていている。
テレビがコスパに合わない、ただの高価な置物と化すのはそう遠くない未来なのだ。
NHKの集金が寄ってこない
これは日本だけの話になるが、テレビを持っていると避けては通れないある問題が発生する。
それは「NHKの集金」だ。
NHKの視聴の有無に関わらず「自宅にテレビを設置したら、強制的に受信料を払わねばならない」という論理は、民主主義ではなく、中国共産党の様なやり方である。
しかし、どんなにおかしいと思っても日本に住む限り、この「NHKの受信料」から逃れることは出来ない。
NHKの受信料は月額約1,300円程。
NHKを視聴している人なら良いが、それ以外の人にとって「NHKの受信料」を払うと言うのは、毎月1,300円、1年で15,600円ものお金をドブに捨てていることと同じことなのだ。
だがテレビさえなければ、「NHKの受信料」を払う義務はない。
夜中に集金にやってくる「NHKの職員と名乗る何か」との不毛な戦いもなくなる。
民放放送のみ見たければ、ネットで見ることができる世の中だ。
テレビを持たないと言うことは・・・
・時間(NHKの職員と名乗る何かとの不毛な戦い)
・お金(NHKの受信料)
・ストレス(NHKの受信料に対する不満)
を大きく節約できるのである。
テレビを見ない方が人生豊かになれる?
「テレビは貧乏人の娯楽」としばし日本で言われるが、これは何も日本に限ったことではない。
自分の海外の友人達もテレビを見ないどころか、テレビを持ってないものも数多くいる。
テレビを見なければ「主体性」や「自分の頭で考える習慣」が身に付き、「お金」と「時間」の節約にもなるのだ。
しかし、ここで気を付けたいのはテレビに代わるインターネットやアプリの存在だ。
Googleで検索すれば数多くの関連情報が表示され、YoutubeやTikTokは使用者の閲覧履歴に基づいたアルゴリズムでオススメ動画が数多く出てくる。
これらをダラダラと見ていては、テレビを視聴するのと何ら変わりはない。
日本の新卒で入った会社の上司は、調べ物や資料作成において事あるごとに・・・
と言っていた。
彼は後に30代で常務に昇進する。
テレビを見ること自体は悪いことではない。
しかし、優秀な人は主体的に自分で考え、時間をコントロールしている。
これは忘れてはならないだろう。
朝起きると、ネットでニュース、天気を見た後、近所の喫茶店にモーニングをと食べてに行き、又もう一度ネットで、喫茶店がお休みの日なので休、マスターに確認した後、近所に美味しいパン屋さんもあるのです、ネットで年始開店確認すると、年始の休みなので、外に出ると混雑に巻き込まれるとストレスが貯まるのが嫌なので、スーパーで買いだめ、しておいた食材で自炊をし、趣味のゲームやネット、DVDを見ながら過ごしています。